新しい秩序の時代〜注41

公開: 2019年7月31日

更新: 2019年7月xx日

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41. 国家間の問題解決の手段としての戦争

1989年まで旧ソビエト連邦の一部であった、ロシア共和国とウクライナ共和国は、旧ソビエト連邦崩壊後、社会主義的な体制を維持しながら資本主義を導入したロシアと、西ヨーロッパ諸国の支援を受けて自由主義経済を導入して資本主義に移行したウクライナに分かれ、政治的にも経済的にも対立するようになりました。旧ソビエト連邦の重要な工業地域であったウクライナには、チェルノブイリ原子力発電所や、大陸間弾道ミサイルの製造工場などがあり、黒海に突き出したクリミア半島には、旧ソビエト軍の大規模な海軍基地がありました。2013年には、数多くのロシア人が住んでいたクリミア半島へロシア軍が侵攻し、ウクライナのクリミア半島をロシア領に併合しました。クリミア半島の軍港は、ロシアにとっては、きわめて重要な軍事施設であったと言えます。このロシア軍のクリミア半島への侵攻をきっかけに、ヨーロッパ諸国が参加する北大西洋条約機構は、対ロシア経済制裁を導入し、今日に至っています。世界では現在でもロシアのように武力で、問題を解決しようとする国があります。ウクライナの東部の地域では、親ロシア派の住民とロシア軍の支援部隊と、ウクライナ軍との間での戦闘が、現在でも継続していると報告されています。

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